かき氷屋で一休み

 

 「ゲンさん、見てください!」

 「あっ、かき氷屋さんだね。」

 「食べて行きませんか?」

 「そうしようか。」

 バトルが終わった後の、一休み。

 私はどんな味があるのか、看板をじっと見ていた

 (まあ、いつもと同じのにするんだけどね。)

 「ヒカリはどれにするのか、決まったのかい?」

 「ええと、そうですね……。ゲンさんは決まっているんですか?」

 「うん、私は――。」

 「あ!待ってください!いっせ〜ので、言いましょう!!」

 「……うん。」

 私が変なことを言ったからか、ゲンさんは首をかしげている。

 でも、それも面白そうだという顔もしている。

 「いっせ〜の……。」

 「イチゴ!!」

 2人の声が重なった。

 (うわあ、ゲンさんと同じだあ〜。)

 うれしくなって、私の顔はイチゴみたいに赤くなった。

 「ははっ、同じだね。」

 「そ、そうですね。」