初めまして!取材させてください。

 

シキミちゃんに会った時から、彼女がオーキク小説を書いてくれるだろうと勝手に想像しています。

ギーマさんはシキミちゃんの面倒を見ることになり、「ひとりじゃ心配だぜ。」(言葉遣いが分からないんだぜ。・アセ)と、
カントーについて来て、シキミは、同じくゴーストタイプの使い手のキクコに会い、感激して、
キクコの片手をつかむと両手で強く握りしめて舞い上がったり、な妄想です。

 

 

 

「キクコさん、初めまして!シキミと言います!!」

「シキミくん、放してあげたらどうだい?手、強く握り過ぎだよ。」

「ああっ!?すみません。でも、でも、ギーマさん!あたしうれしくって、だって最年長ですよ!同じゴーストタイプの使い手で最年長の――。」

「あー、レディ、申し訳ない。彼女は興奮すると手がつけられなくてね。むろん、レディに対して失礼な事をするつもりは全くないんだが……。」

「そうして彼女はつぶやいた。○○○○。
その名前は彼女にしか聞こえないはずだったが、彼女が振り返ると、たった今自分が呼びかけた彼が立っていたのだ。
彼女はひどく驚いた様子で口を開けた。声は出ない。
なぜなら彼女と彼は40年もの間、会うことが叶わなかったのだから…………。」

「ところで、シキミとやらの独り芝居はいつ終わるんだい?」

「さあ?止めなければいつまでも続くと思いますねえ。」

「やれやれ。さっき、ようやく、キクノがシンオウに帰ったと思ったら、今日はやけに客が多いもんだ。」

「レディ、お会いした早々、迷惑をかけてしまったおわびにおいしい紅茶でもいかがですか?」

「おや、あんた気がきくねえ。」

「……ってちょちょちょちょっとギーマさん!!キクコさんを連れてどこへ行く気ですか!!?」

「どこへってそもそも君がね――。」

「キクコさん気をつけてください!その人は手が早いです!!」

「ずいぶんと言ってくれるじゃないか。初めから心配する必要などこれっぽちもないさ。見てごらん。」

「あ、誰ですか?あのおじいさん。」

「誰だろうねえ?キクコさんはご存じですか?」

「さあねえ。」

「『さあねえ。』とはなんじゃ!わしは――。」

「あ――っ!キクコさんの幼なじみで、ライバルで、恋人の――。」

「誰が恋人だぁぁぁ!!」

「おやおやレディ、そのように叫んでは血圧が上がりますよ?」

「人を年寄り扱いするんじゃないよ!」

「何といっても、四天王最年長ですもんね!!」

「きいい、なんだい、なんだい、ああ、もう、全部、オーキドのせいだよ!!」

「ひさしぶり キクコは今日も 照れ屋さん」

「一句詠むなあ!」