ヒカリの別荘にて

 

*シロナはおばあちゃん大好きっ子(実の祖母はもちろん、キクノ、キクコも含む)という設定です。

 

 

 

 

 

「ヒカリー。」

「あっ、シロナさん、お久しぶりです。」

「久しぶりね!中に入ってもいいかしら?」

「はい、どうぞ。」

「また家具が増えているわね。」

「えへへ、奮発しました♪」

「きゃあ!このベッドかわいいわね〜。」

「ああ、それいいですよね。自分の家じゃこうはいきませんから。」

「でも、やけに大きいわね。」

「そうなんです。家具屋さんが間違えてしまって……。でも、それでいいよってくれたんです。」

「まあ、太っ腹ね!だけど、やっぱり、いくらなんでもこのサイズは――はっ!」

「シロナさん?」

「これなら、2人寝ても平気よね。むしろ、3人でもOKだわ!いいなあ、わたしも大きなベッド買おうかしら?」

「もしかしなくても、それってキクノさんのことですか?あと、もうひとりはキク……。」

「あら、やだ〜、ヒカリったら聞いてたの?」

「丸聞こえですよ。」

「時々、眠れなくなる時があるから。ちょっと……ね。」

「そうなんですか?」

「キクノさんは添い寝してくれるんだけど――。」

「まあ、キクコさんはかんとーですから。」

「ゴヨウはだめって言うのよね。毎回キクノさんに頼むのは悪いと思って、遠慮したつもりなんだけど……。」

「わ〜、だめです!当然です!大丈夫ですよ、そこはキクノさんに頼みましょう!ね!シロナさん!!」

「そ〜う?うん、そうね、今度からそうするわ。」