イッシュからカントーへ!!

 

*シキミは同じゴーストタイプの使い手であり、四天王最年長のキクコに憧れているという設定です。

*もしもキクコが四天王を引退することになったら――という話です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「うわあああ〜ん!!」

 「な、なんだ!?どうしたんだい!!?」

 「うわああー、ギーマさ〜〜ん!!」

 「……騒がしいこと。いかがなさったの?あら、シキミ、そんなにギーマにピッタリくっついたりして…………そう、おじゃまなのね。分かったわ。」

 「何を分かったんだい、カトレア?さあさあ、シキミ、離してくれないかな?」

 「うわあわうう……引退されるそうです!!」

 「レンブがっ!?」

 「まあ。」

 「誰が、引退するって?」

 「おや、違ったのか。」

 「それなら、チャンピオンなのかしら?」

 「ううう、違います〜。これ。」

 「カントー新聞?どれどれ。ああ、このご婦人のことか。」

 「ZZZ。」

 「レンブ。」

 「分かった。カトレアを部屋に連れて行けばいいんだろう?」

 「頼むよ。何せ、シキミくんが服の袖をつかんだままで、身動きが取れないからね。」

 「あー、あたし、どうしたら……。」

 「それほど、気になるなら会いに行けばいいじゃないか。」

 「!?そ、そ、そんなこと――。」

 「それなら責任もって、ギーマがシキミをカントーへ連れていくことね。」

 「そうだな。」

 「おやおや、なぜ2人ともまだいるのかな?そして、カトレアはタイミングがよすぎるんだが……。」

 「それじゃあ、ギーマさん!早速行きましょう!!」

 「えっ?君、立ち直りが早い――。」

 「じゃっ!行ってきまーす!!」

 「ええ?おーい!どうして一緒に〜〜!!」

 「これで安心して眠れるわ。」

 「ふう、それでは俺は鍛練に戻るとしよう。」