カントーへ行って来ます!!

 

 *シロナはおばあちゃん大好きっ子(実の祖母はもちろん、キクノ、キクコも含む)という設定です。

 「ええと、これとあれと、今回の資料と……。」
 「シロナさん。」
 「あら、ゴヨウどうしたの?」
 「いえ、何やら物音が聞こえたものですから。」
 「ごめんなさい。うるさかったかしら?」
 「いえ、そういうわけではありません。ところで、大荷物ですね。部屋の整理ですか?」
 「ううん、カントーへ行こうと思って。」
 「カントーへですか?」
 「そうなの。シンオウでの資料作成もずいぶん進んだことだし、ちょっと気分変えにね♪」
 「まあ、それは良いと思いますが……。」
 「あっ、心配しなくていいわよ〜。すぐに帰ってくるから!」
 「そうですか。」
 「そうですよ。リーグから2人も抜けると、少し大変になると思いますからね。」
 「ああっ!キクノさん!!準備はあとちょっとで終わりますから!!」
 「私はもう済んでいますから、手伝いますよ。」
 「ええ!?いいんですか?」
 「あの……。」
 「なあに?」
 「まさかとは思いますが、キクノさんもご一緒ですか?」
 「ええ、私はキクコちゃんに会いに行くんですよ。」
 「わ、わたしもぜひお会いしたいです!!」
 「おほほ、じゃあ一緒に行きましょうね、シロナ。」
 「はい〜vv」
 「……気分変えというのはそう言うことなんですね。」
 「ゴヨウ、ごめんなさい。」
 「え!?」
 「私、知らなかったの。あなたがそこまでキクコさんに会いたかったなんて。」
 「いえ、私は一言もそのようなことは言って……。」
 「伝言くらいはできるから!だけど、さすがに3人は無理よ!ゴヨウ、ごめんなさい〜〜!!」
 「ですから、私は……。」
 「ところで、おみやげは“もりのようかん”でいいと思う?」
 「話の切り替えが早すぎます、シロナさん。」
 「おほほほほ、ゴヨウも大変ね。」
 「いつものことですから。」
 「それってどういう意味よ!?そうよ、私はおばあちゃん大好きよ!!」
 「そう自己申告されましても、私にどうしろって言うんですか?」
 「ふふっ、それにゴヨウのことも好きよ。」
 「――っ!?シロナさん!?」
 「もちろん、リョウもオーバも好きよ!!」
 「……“もりのようかん”でいいと思います。」
 「そう?助言、ありがとう!!」
 「ふう〜。ところで、当然キクコさんへの連絡は済んでいるんでしょうね?」
 「え〜?と・う・ぜ・ん・。」
 「“どっきり”よね。」
 「ですよね〜♪」
 「やめてください!!」