カントーリーグ対シンオウリーグバトル

 

 「さてさてやってきました!カントーリーグ対シンオウリーグのバトル戦!ここで、勝ったら(もしくは負けたら)何かあるのかな!?という期待と意気込みを聞いてみましょーう!!」

 「そうですねえ。もしも、私たちが勝ったら、みんなの浴衣を作ってあげますよ。それを着て、今年の夏祭りや花火大会に行きましょうね♪」

 「それはつまり――。」

 「キクノさんの手作り!」 

 「キクノさんと一緒におでかけ!」 

 「キクノさんの手料理も食べられるかも!」

 「キクノさんの浴衣姿が見られるわよ!やっほう!!」

 「おお〜っと、これはキクノさんの一言で、シンオウリーグ全員の士気が、か・な・り・上がりました〜!!さすがはキクノさんです。みなさんに愛されていますね〜。というか、全員、キクノファンですね、これは!!」

 「すごいな、シンオウは。」

 「フェッフェッフェ、こっちだって負けるわけにはいかないよ。」

 「それはそうね。」

 「……。」

 「もしも、負けたりしたら、今後一切あたしは食事(おやつも含む)の用意はしないからね。」

 「えっ!?」

 「何!?」

 「……!!」

 「おおー!一方、カントーの方ではどよめきの声が上がっています。確かにご飯、しかも、おやつ付きがなくなるのは、問題です、危機です、というか、カントーリーグのご飯担当はキクコさんが一手に引き受けているのでしょうか。みなさん、実にあせっていますが、バトル前から大丈夫でしょうか!?」

 「なんじゃと〜!キクコのおいしいご飯を食べられなくなるのは嫌じゃ〜!!」

 「あれあれまあ、なぜか、オーキド博士まで頭を抱えて唸っております。いえ、関係ないですよね、オーキド博士は。いつから、カントーリーグの夕ご飯時には、いつも顔を出されるようになったんですか?」

 「いや、わしは3食+お茶・おやつの時間もキクコの手料理――。」

 「黙れ〜!!」

 「うーわー!!」

 「あ〜、オーキド博士、場外ホームランです。いやあ、お見事ですね!って、あれ?カントーのメンバーが増えていませんか!?」

 「おほほほほ、おばあちゃんもキクコちゃんの手料理が食べたいから、今からカントーリーグに移るわvv」

 「なんと!予想外の出来事が起こりました!!さすがはキクノさん、マイペースです。」