キクコさんが扉を開けると――

 

*桜/蘭/高/校/ホ/ス/ト/部/のテンション&ネタでお送りしています。ご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 扉を開けると――

 

 「いらっしゃいませ〜vv」

 そこには男性が5人立っておりました。

 「……。」

 

 みんな〜、こんばんは。キクコです!
 あたしは長い間カントー四天王をやっているんだけど、年々ファンの数が増えて、誕生日の日なんてそれはもう大変なの☆

 (あたしはナナカマド博士に頼まれた書類を提出しにきただけなんだけどねえ。)
 「おお、キクコくんがお客さん一号か!ようこそ!!」
 「先日の書類の――。」
 「さて、誰にするかね?よりどりみどり素敵な男性陣が勢ぞろいだぞ。」
 「書類……。」
 「ゴヨウくんに、ゲンくんに、デンジくんに、それから、ワタルくんもいる。」
 「ワタル?へえ、あんたこんなところに居たのかい?」
 「え?あっ、こ、これはだな……。」
 「あたしが準備するように言っておいた事を後回しにして、のんびりとお茶とはねえ。」
 「おお、指名はワタルくんかね?」
 「勘弁してください。お説教5時間は軽くいく……。」
 「何か言ったかえ?」
 「……。」
 「キクコさ〜ん、よかったら俺でどうですか?――というか、良くなくても俺にしておけよ!」(歯、キラリ。)
 「ほ〜、デンジくんは逆指名か。」
 「あの、俺がお茶を淹れるより断然、キクコさんが淹れた方がおいしいと思います。むしろ、お菓子も作って欲しいです。」
 「デンジくん、遊びとは言え、お客様へのおもてなしの態度とはかけ離れ過ぎですよ。」
 「ゴヨウさんはまじめですね。でも、さっきから、読んでいる本の話をキクコさんと話したそうなオーラがよく出ていますね。」
 「い、いえ、私は奇遇にしてゴーストタイプについての専門書を読んでいたものですから、少しばかりご意見を伺いたいと思っただけですよ!!」
 「ナナカマド博士。」
 「おや、ゲンくん、どうしたのかね?」
 「大変です!ここにはチョコがありません!!至急買って来ても良いですか!?」
 「さすが分かっているね。私もチョコは好きだ。頼んだぞ!!」
 (……訳が分からないよ。それにしても……あいつはいないんだねえ。まあ、いいけどね。)
 「ご指名を受けましたオーキドです。」
 「ぎゃあ!いきなり、後ろに立つんじゃないよ!!」
 「はっはっは〜、キクコが気がつかないとは珍しい。それほど心の中でわしの事を考えておったんじゃな。」
 「あ〜、キクコくん、そこは危険だから離れなさい。ああ、例の書類はどうなったかね?」
 「こちらなんですが……。」
 「な、なぜじゃ〜!わしじゃいかんのか〜!!」(叫)