3月14日

「キクコ〜、お返しを取りに来たぞ……ぶっ!?」

「それ受け取ったらとっとと帰りな!」

「おお、手作りなのか?そうなのか?違うのか?どうなんじゃ?」

「ええい、うるさい!あんたが手間をかけるから、あたしまで作るはめになったじゃないか!!」

「そうか、そうか。ならばお互いに本命じゃな。」

「何言ってんだい!義理に決まっているだろう!?」

「相変わらず素直じゃないのう……。」

「ーーって、あんたこっちに来るんじゃないよ!」

「いや、前が見えないというか、キクコの顔が見えんぞ?」

「見なくていいよ!!それよりいい加減にしないと杖で……あっ!杖がない!?」

「杖ならわしが預かっておるぞ♪」

「あんたいつの間に!?返せ!このじじい!!」

「『じじい』とはひどいのう。」

「本当のことを言って何が悪いんだい!?それより――」

「じゃが聞けば、ポケモンリーグ挑戦者に、わしが強くてかっこいいと言ってくれているらしいの?」

「それは昔の話だよ!!」

「それにしても大いに褒めてくれるんじゃのう〜。わしはうれしいぞ、キクコ。」

「うるさい!うるさい!杖がなくたってポケモンを使えば――。」

「ゲンガーたちなら先ほどから、隅でわしらのやり取りを見ておるぞ?」

「あんたたち、とっととオーキドのじじいを何とかしておくれ……って、どこへ行くんだい!?」

「はっはっは、どうぞ2人でごゆっくりと言うところかのう?」

「なんだって!?ちょ、ちょっと待ちな!」