わしがいるじゃろう?
手をつないだ。
「杖がない?」 あごを撫でながらあんたはしばらく考え込んでいたようだったけれど、 「なんだい?」 いとも簡単に言ってくれるものだ。 あたしはためらったし、恥ずかしかったけれど、でも、正直なところ、うれしい気持ちの方が大きくて――。 ガッシャーン!! もう少しというところで、オーキドは派手にあたしのゲンガーたちに蹴り飛ばされていた。 「……。」 ゴオオオオ〜〜〜。 さすがは鍛え抜かれたあたしのかわいい子たちだ。 「キクコぉ〜、助けてくれ〜〜!!」 「!!」 攻撃を受けて痛いはずなのに、オーキドの顔は緩んでいる。 「ゆっくりと眠らせておやり!!」 そう、その声に続いてゲンガーたちが繰り出したわざは“さいみんじゅつ”だった……。 |