ポケモン連れ歩き―HGSS―話

 

 「今度のHGSSではポケモンと一緒に歩けるそうだ。」

 「ええ〜!!?」

 「ああ、ジュゴンと、いえ、でもラプラスもかわいいし……あら?水タイプでも平気なのかしら?あと、それから、きっと新しいぬいぐるみも出るんでしょうね〜。あ〜、楽しみ〜!!」

 「修行も兼ねて皆で歩きたいものだな。」

 「いや、1体だけらしいぞ。俺はやっぱりカイリューだな。空を飛ぶのもいいが、たまには一緒に歩いてみたいものだ。」

 「……。」

 「あら?キクコは興味なさそうね。」

 「そうでもないようだ。」

 「オーラがなんかいつもと違うんだが……。」(アセ)

 (いいねえ。あたしのかわいいゲンガーといつでも共に歩いて旅ができるんだねえ。うらやましいねえ。)

 「黙っているだけで、実はかなり盛り上がっているみたいね。」

 (たまにはボールから出して……って、)

 「なんでオーキドが出てくるんだい!!」

 ビクッ!!

 「どうしたんだ?」

 「何事なの?」

 「……。」

 「どうしたもこうしたも、あたしが気分良くゲンガーと歩いていたら、あのじじいが『では、わしはキクコの隣を歩いていこうかのう♪』なんてしゃしゃり出てきたんだよ!!」

 「……キクコの想像の中までやってくるとはさすがはオーキド博士だな。」

 「思いすぎなんじゃないの?」

 「想ってなんかないよ!」

 「思い違いだな。」

 「あー、もう、ややこしい。ともかく――。」

 「楽しみね!!」